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さらに近くてもっと甘い
第9章 プール大会?
「お姉ちゃん!」
プールから、ぬっと顔を出した隼人が私に笑顔を向ける。
なぁに?と返事をしたら、隼人の周りの友だちたちがわらわらと集まってきた。
「これから一番水にもぐっていられる人決めるから!お姉ちゃん数えてて!」
「はーい」
そう返事をすると、隼人は周りの友だちたちと顔を見合わせる。
せーのっ!
そう声を合わせて、潜水していく少年たち。
さっきまでキャーキャーと騒ぎ声で溢れていたのに、途端に静かになって、私はその様子をジッと見つめていた。
本当にかわいい。
体が大きくなってきたけれど、隼人は素直だ。
もっとも、これから思春期という難しい時期を迎えて…反抗とかしてくるのかもしれないけど…。