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さらに近くてもっと甘い
第10章 一番近くに
くちゅ…と口から音が洩れていく。
それと共に混じり合う吐息。
互いに気持ちが高ぶって、お互いの腕を強く掴む。
「ホントっ……まじでどうにかなりそうなくらい好きだわ…っ」
浩平の言葉に、愛花はキュッと胸が狭まって、目が潤んだ。
「私も…っ…大好き……」
こつんと額を付けた浩平も、また愛花の言葉にキュっと胸が狭まる。
「いや…まじで俺負けねーよ…」
「わ、私も“負けねーよ”っ…」
愛花の言葉に、フッと笑った浩平は、強く愛花を抱き締める。
「………真似すんなって」
「…でも……好きだから…」
「────…」
「真似したくなっちゃう…」
「っ………なんだよそれっ」
照れながらふふと笑った愛花に、浩平はなぁ!と少し語気を強める。
「だから、かわいいの、抑えろって…! まじで乱暴になるよ俺っ…」
より強く抱き締められて、愛花は、そのまま浩平の腰に足を巻き付けるようにしてギュッと抱き着いた。