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さらに近くてもっと甘い
第10章 一番近くに



しばらく、部屋の中で、お互いの荒い息が響く。


果てた浩平は、ぐったりとしながら愛花の事をギュッと抱き締めた。


そして、名残惜しさを感じながら、愛花のナカから自身のそれを抜こうとする。が、愛花の足が腰に巻き付いていて中々それが上手くいかない。



「愛花……」


「はぁっ……」



溜め息のようにゆっくりと息を吐いた愛花の見下ろした浩平は、愛花の頰に優しくキスを落とす。



「……足…緩めてくんね…?」


「……っ…浩平くん…っ」



ぼんやりしながら、愛花は力なく浩平の名を呼んで引き寄せる。


少し強引に身体を引っ張られて、浩平はよろけながら愛花を見つめた。


紅らんだ色気でいっぱいの表情にドキ…と胸を鳴らしながら、ん?と言葉を返す。


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