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さらに近くてもっと甘い
第10章 一番近くに
「……もう少し…っ…このまま…」
「っ……───」
ぽつりと呟いた愛花に、浩平は息を飲みながら困り果てる。
「……一回抜かねぇとっ…漏れて妊娠とかしたらまずいし…っ」
「……そ…っか…」
残念そうな愛花に、堪らなくなって浩平はんんっ…と声を洩らす。
そして、何とか身体を離して処理をしながら、浩平は深く溜め息を洩らした。
愛花の煽り癖は、相当やばい──
気をつけないと、絶対にいつか孕ませてしまう……
ベッドに腰掛けて頭を抱えている浩平を見て、愛花は布団に潜りながらツンと浩平の背中を人差し指で突いた。
それに、ビクっと身体を震わせながら浩平は振り返る。
「あのっ……」
顔だけ布団から出した愛花は、顔を紅らめながら視線を外す。
「………なに?」
「あり…がと…っ」
「……え…?」
「浩平くんと…そのっ…出来て…すごく…幸せ……」
そう言って、布団に潜っていった愛花を見て、浩平も顔を紅らめて、片手で顔を覆った。