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さらに近くてもっと甘い
第10章 一番近くに
「〜〜〜〜〜っ…」
かわいすぎる……。そろそろ萌え死ぬかもしれない……
そんな事を思いながら、浩平は身を乗り出して、ペラと優しく布団をめくる。
深く潜り込んでいるようでつむじしか見えない。
それでも浩平は優しく髪に口付けた。
「…それは…こっちのセリフなっ…」
「っ………」
「身体…つらくねぇ…?大丈夫…?」
そう尋ねられて、愛花は、コクコクと頭を振って返事をする。
すると、良かった…と言葉が返ってきて、トクンと愛花の心臓が鳴った。
「………俺も布団に入れて」
「……うっ…うんっ…」
反射的に浩平に背を向けた愛花を見て、浩平はクスッと笑ったまま背後から愛花を抱き締めるようにしてベッドに横たわった。
「っ………」
「恥ずかしいの…?」
「…だっ…だって…っ」
「あんな事したのに…?」
「っ……」
黙ってしまった愛花。その首が真っ赤になっているのを見て、浩平は抱き締める力を強めた。
「水着で迫ってきたの、愛花の方だけど」
「あっ…あれは、梨子さんがっ…」
「梨子…?」
必死になって振り返ってきた愛花に、浩平は片眉を上げる。