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さらに近くてもっと甘い
第11章 社内恋愛
またキスされる──…
そう思ってギュッと目を瞑った加奈子を見て、要はフッと笑いながらその額にキスを落とした。
「…え……?」
それだけ?とばかりの表情の加奈子を見て、要は体を引き寄せて抱き締める。
「ベッド行こうか……」
「…っ……」
びくりと震えた加奈子の体。それに、要はゾクりと体が高揚するのを感じた。
「……嫌なの…?」
フッと耳に息を吹きかけられて、加奈子の体は期待からか、さらに震えてしまう。
いじめられてばっかりだ──
でもそれは…
「嫌じゃないですっ…ケド…」
せめてもの抵抗で、『ケド』と言葉を付け加えたが、続く言葉がない。
そんな加奈子を見透かしたように要は抱き締めながら、横目で加奈子を見る。
「……余裕のない、僕がみたいんだよね…?」
「別にそういう訳じゃっ……」
困っている加奈子の言葉を聞いて、要は体を離して加奈子の事を見つめた。