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さらに近くてもっと甘い
第11章 社内恋愛
真っ赤な顔で、あわあわとしている。
かわいらしくて仕方がない──…
どうしても胸がくすぐられて、いてもたってもいられなくなってしまう。
「っ…笑わないで下さいっ……!」
再び、ごめんごめん、と声を掛けて要は加奈子の頰に手を添えた。
「いじめたくなってしまうんだよね。あまりにも、かわいいから……」
「っ………」
「ほら、そうやってすぐに顔を紅くするし」
「そっ…!んもっ……!」
悔しくて、でも、顔が紅くなってしまうのは止められない。
俯いた加奈子を見て、要はハハハと笑った。
「〜〜〜〜っ!」
勝てない……
ムッとしながら、加奈子は真っ赤な顔で要の事を見上げる。
要は笑うのをやめると、また真剣な表情に戻った。
「行くよ、ベッド」
「うっ…えあっ………」
「……それとも…ここがいい?」
首を傾げた要の黒髪がサラリと揺れる。
その色気と言葉に加奈子は最早呆然としていると、要は加奈子の腕を掴んで引っ張った。