この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
さらに近くてもっと甘い
第13章 入れ違いに入れ違い

突然目に入った長い黒髪の女性は、その小さな体を屈めてさらに小さくなっている。



申し訳ない───



そう言い掛けた時、彼女が顔を上げたことで、要はあぁ、と声を上げた。



「真希さん!」


「要さん!」



お互いに名前を呼び合ったあと、要は慌てたようにして真希に近付く。



「すみません…っ……お身体大丈夫ですかっ…?」


「あ、大丈夫です。すみません、私が急に飛び出したから……」



そう言いながら大きくなったお腹をさすった真希を見て、要は額の汗を拭った。


危なかった……


注意散漫になっていたせいで、身重の真希さんに怪我をさせるところだった……



「僕のせいです。本当に申し訳ない……」


「いえいえ」



ニコリと微笑んだ真希に要も微笑み返すと、すぐに首を捻って再び真希に声を掛けた。



「どうして真希さんがここへ……?」


「えっ……あ…あの……」



モジモジとしている真希を要は焦ったげに見つめる。

そんな様子を察したからか、真希ははぁ……とため息をついて話を続けた。



「…じ、実は昨日から光瑠さんと話せてなくて……。だからあの…居ても立っても居られなくて、お昼だから少しでもお話し出来たらって…」



「あぁ……」




昨日の真希と光瑠の口喧嘩を思い出しながら、要は緩く微笑んだ。


/456ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ