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さらに近くてもっと甘い
第2章 激甘な彼氏様
「よく出来ました」
「っ………」
優しく塞がれた唇。
触れているだけなのに身体がおかしくなってしまうのではないかと、気が気でない。
「ここは玄関だよ」
少し困った表情の要。
どんな表情でもかっこいいのって本当に罪だっ…
「そういう顔をして、あんまり僕を煽らないでもらえるかな?」
「あ、あ、煽ってなんかっ……」
ふふと笑った要。
「本当に君はかわいいね…」
甘い甘いささやき───
とろけそうになっていると、要は加奈子の脇にあるビニール袋を掴んだ。
「さぁ、中に入ろう」
「は、はい…」
先に廊下を歩いた要は、あ!と言ってくるりと振り返る。
そんなどうでもいい一瞬まで、彼はどうしようもなくかっこいい。
「靴は脱いでね?」
「っ………だからこれはっ…違くて…っ」
どう違うのか、うまく説明はできない。
ハハハハハと大きな口で笑う要を見ながら、加奈子はまたより一層顔を赤らめていた。