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さらに近くてもっと甘い
第2章 激甘な彼氏様
「言ってごらん?」
「えっ……あ、あのっ…副しゃ──」
しまった────
再び『副社長』と呼びそうになってる加奈子は両手で自身の口を塞ぐ。
呼びなれない…
やっぱり私にとって彼は、彼氏である前に副社長で…
実際にそうだった期間の方がまだ長い。
「呼んでくれないの?
加奈子」
「………っ」
少し意地悪く、そして寂しげな表情を見せる要。
愛らしい…
そして素直な彼女の反応が面白くてどうしてもいじめたくなってしまう。
「かっ……かなめっ…しゃん!」
しゃん!?
しゃんて何よ!私!
顔を真っ赤にした加奈子がさらに顔を赤らめる。
笑うことはせずに微笑んだ要は加奈子に顔を近づけた。