この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
さらに近くてもっと甘い
第13章 入れ違いに入れ違い
う〜ん…と唸る真希を要はまっすぐに見つめた。
「もちろん、今のままでも加奈子さんは幸せだと思いますけど、もう少し独占欲…のようなものを見せてもらえたら、加奈子さんはもっと嬉しいんじゃないかなって」
「……は…あ。」
そんなこと、考えもしなかった。
加奈子の中の“関根 要” 崩してしまうのが怖くて、ずっと押し殺していたけれど、中々うまくいかなくて……
「自分は、全力で加奈子を愛しているつも──……」
言葉を言い終わる前に自分の言葉にハッとして要は固まった。
「………?どうかしました? 要さん」
「っ……い、いや……」
「………? 要さん……?」