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第15章 副社長様のクッキーと甘いお仕置き

「加奈子はかわいいんだから」



大きな手で優しく胸を掴まれて、加奈子はただただ息を漏らす。


少しだけひんやりとしたその温度が、心地よくて、下半身が淫らに疼くのを感じた。



「あっ…」


「ちゃんと自覚してる……？」



優しく揉まれながら、とんがりを見せるその頂点を口に含んだ要は、悶える加奈子をじっととの鋭い視線で捉える。


見られている…──


それはとても恥ずかしいことなのに、同時に興奮してしまうことに加奈子は戸惑っていた。




「……気持ちいい？」




言葉にするのが恥ずかしくて、要の問いかけに加奈子は、コクリとだけ頷く。


その様子を見て、要は優しく笑うと、そのまま加奈子に顔を近付ける。




「困ったな……。気持ちいいんじゃ、全然お仕置きじゃないよね」




もちろん、要には、はなから痛めつける気も、放置する気もない。


それでも、少しくらい意地悪をしてやろうくらいには思っていたのに、加奈子の仕草や表情に結局惑わされて、いつも以上に優しくなってしまう。




「加奈子───」


「…は…い……っ」


「愛してるよ」




全身がとろけてしまいそうなほど甘い声。


それに加奈子の心拍数が上がったのと同時に、要は加奈子の唇を優しく塞ぐ。



「はぁっ……」



それだけで息が苦しくて、加奈子の呼吸が乱れる。


同じく体の血が沸き立つのを感じながら、要は加奈子の舌を絡め取った。