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さらに近くてもっと甘い
第1章 過保護な旦那様
「私だって、この子は大切です」
まだ膨らみは見せていないお腹に触れた。
光瑠さんとの、大事な大事な子。
もちろん、この子に何かあるような危険なことは一切していないし、これからもするつもりはない。
「こんな風にずっと閉じ込められていたら、ストレス溜まっちゃって胎教にも絶対悪いです!
この前に読んだ本にだって、軽い運動はむしろした方がいいって──」
「分かりました…っ」
古畑さんの言葉に、私と愛花ちゃんは笑いながら顔を見合わせた。
「私の負けです……。
確かに坊っちゃんは、真希様のことを心配しすぎる傾向がありますし…」
まぁ今に始まった事じゃないけれど──
と古畑さんが小さな声で付け加えた古畑さんの言葉は、
愛花ちゃんと、喜んでいる私の耳には届いていなかった。