この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
さらに近くてもっと甘い
第1章 過保護な旦那様
周りにいたメイドさん達に視線を移すと、彼女たちは、戸惑ったように目線をそらす。
光瑠さんの言うことは絶対…
そんな心構えで働いているんだろうけど…
「光瑠さんに何か言われたら、私がどうしてもって言って、勝手に出て行ったってお伝えしてくれれば──」
「そういう訳には行きません。
『何が何でもあいつを外に出さすな』とそうおっしゃっていたので……」
「なっ……」
古畑さんの隣に佇むメイドさんの言葉に私は言葉を失った。
何が何でもって…
それじゃあまるで監禁じゃないっ…
「心配されていらっしゃるんですよ…」
「それは分かりますけど…」
分かる。
それは痛いほど分かるけど…
「その心配が、いっつも度を超してるんです!!」
まぁ…確かに…とメイドさんたちが顔を見合わせる。