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さらに近くてもっと甘い
第3章 喧嘩するほど?
寝室に入ると、光瑠さんは、はぁ…とため息をつきながらベッドに仰向けになって横たわった。
どうしたらいいか分からなくなって、ドアの付近で困っていると、光瑠さんは、天井を見つめたまま、それで…と言葉を発した。
「買い物は…終わったのか」
「………はい、愛花ちゃんが、浩平くんのおうちに行くから…そのための服を…」
「そうか」
それだけ呟いて、光瑠さんは天井を見つめる。
なんて言って言葉を切り出すべきだろう。
謝るのもおかしいし。
謝られてないのに許すのもおかしい。
対応に困って一歩足を出しては引っ込め、という動作を繰り返していると、光瑠さんが起き上がったので、私はその場に立ち止まった。
「何をしてる」
「べ、別に何も…」
「立ってないでこっちに来い」
そう言われて、私はコクリと頷くとベッドへと向かった。