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さらに近くてもっと甘い
第3章 喧嘩するほど?


「逆に…なんでそんなにお前は誘惑してくるっ……」




「おっ……お医者さまはっ…」




絞り出すような言葉。


震える真希は顔を光瑠に埋めたままなので、少し聞き取りづらい。


しかし、光瑠は懸命のその言葉を拾っていた。



「……医者?」



「別にっ……すごく激しくしたりしなければっ……」




激しく…?


話が見えなくて、もどかしい。



しかし、光瑠は真希の言葉を遮らずにその髪を撫でた。




「普段通り “ そういうこと ”をしても大丈夫ってっ…そうおっしゃってました……っ」



「そういうことって──」




なんだ?と聞き掛けて、察した光瑠は言葉を止める。



ドキドキと胸が高鳴って、顔を埋めている真希から身体を離す。



顎をグイと持ち上げると、恥ずかしさから顔を真っ赤にさせている真希は目をギュッと瞑った。








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