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第3章 喧嘩するほど？

「なんでっ……」


「………真希っ…？」



突然、光瑠の方に身体を寄せた真希は、ギュッと光瑠の服を掴む。



震えている…



その手を上から握り返すと、顔を真っ赤にさせながら真希が顔を上げたので、再び胸が苦しくなるのを感じた。



「そうやってっ……また私のことをいじめてるんですか？」



「は？」




訳が分からず言葉を返す。



……いじめるどころか大切にしたいと思っているのに。



「なんで、これで終わりなんですかっ…」



「─────っ……」





欲しがるような真希の誘惑。



理性と本能のせめぎ合い──




「なんでって、そりゃあお前は妊娠していて……」




真希の瞳がうるりと光って惑わされる。




「だから……っ」



言葉を続けようとすると、再び真希がギュッと光瑠にしがみ付いた。