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さらに近くてもっと甘い
第3章 喧嘩するほど?
「……きつくないか?」
「はい……」
ちゅっと音を立てて、光瑠さんは私の額に口付けた。
「……完全に…お前にそそのかされた…」
大きなため息をついた光瑠さんは身体を少し横にずらすと、そのままうつ伏せた。
「……すみませんっ…」
確かに、光瑠さんが言う通りそそのかした自覚がある。
素直に謝ると、光瑠さんはうつ伏せたまま、あーーーーっと叫んでいた。
ブランケットを自分の身体に掛けながら、その様子を見つめる。
───────普段通り“そういうこと”をしてもいいって…
冷静になってきて自分の言った言葉を思い出す。
やっぱり私とんでもないこと言っちゃったっ……
今更こみ上げた恥ずかしさ───
私はそのまま照れを隠すために、布団に潜り込んだ。