この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
さらに近くてもっと甘い
第4章 家族の形
色々と家での自分がバレていくのが怖い。
ベラベラとしゃべる妹を浩平が止めようとしたとき、服の裾をぎゅっと引っ張られて振り返った。
「浩平くん…?」
「っ……いやっ…あ、あのな」
何を弁解すればいいんだ!?!?
必死で頭を回すが続く言葉が思い付かない。
「……瑞希ちゃんが言ってることっ…ほんと?」
大きな瞳が、照れを隠そうとゆらゆらと揺れる。
別に、嘘をつく必要はない。
フッと愛花から目をそらす。
「本当のことだしっ…!瑞希と愛花じゃ、愛花の方が断然可愛いに決まってんだろっ……」
真っ赤な浩平の耳が、愛花の胸をくすぐる。
そんなデレデレな浩平を見て、瑞希がきゃーーー!!!と黄色い声を上げた。