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放課後の狩猟者
第1章 # 紗菜 [高1]
 四月某日。狩猟解禁。

 ディンゴーーーン……
 ディンゴーーーン……

 終礼の鐘か鳴る。
 
 今日から、個人懇談があるらしく、午前中で放課となった。


 紗菜は、いつものように正門を出て、数人の友達と別れた。
 キョロキョロと辺りを気にしながら、小走りで歩く。その姿もたまらなく可愛い。

 俺は、宅配業者を装い、ミニワゴンでゆっくりと後をつけた。

 予定通りや。

 あの狭い路地裏へと姿を消した紗菜。俺は先回りして空き地へと向かった。
 少し離れた場所に車を停め、紗菜が現れるのを待ち伏せする。


「…お、来よったで…」


 ミニワゴンのトランクから、台車と空の段ボールを降ろし、ゆっくりとターゲットへと向かう。
 帽子を目深に被り、周囲を確認。そして作業着のポケットの中で、催眠ガスを握りしめた。
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