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放課後の狩猟者
第3章 # 亜湖&梨湖 [高1]
「…お巡りさん、なんか出てるよ?先っぽ…」

「うそ!オシッコ?」

 梨湖が思わず手を離した。

「梨湖?これオシッコちゃうで?先走り液やんか。ほら、彼氏も出るやろ?君らに気持ちようしてもろて、お巡りさんの息子が泣いてんねん。嬉しい、嬉しいってな?」

「…先走り?…」

 亜湖が小首を傾げて俺を見たがすぐに

「な、なんだ。あ、アレだよね」

 と、言葉を噛む梨湖に、俺は違和感を覚えた。
 
 ん?こいつら、まさかカウパー見たことないんか?そんな筈ないやろ。彼氏…カウパー出ん人?

「と、とにかくこれは、息子の嬉し涙や。優しくキスして、涙を吸ってやって?先ずは亜湖」

「え?!す、吸うの?これを?…」

「そやで?好きな男が嬉し涙流してくれたら、君らも嬉しいやろ?舌で舐めてくれたり、啜ってくれたら、彼氏は益々君らを好きになるねん」

「そ、そっか。そだよね?うん…」

 俺を見上げて、右頬のえくぼをみせた亜湖は、俺の尖端に輝く水晶玉をじっと見つめた。それから小さくコクリと頷いて意を決すると、少し唇をすぼませ、水晶玉をチュッと音をたてて啜った。

 うっ…気持ち…えぇっ…。

 小さくて柔らかい唇の感触。俺は、その一点に神経を集中させて感じ取った。

 一瞬で離れてしまった亜湖の唇に、俺のカウパーがトローリと糸を繋いで離さない。

「んっ…」

 苦虫でも噛んだような亜湖の表情を見た梨湖が、同じ顔をした。
 
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