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放課後の狩猟者
第1章 # 紗菜 [高1]
「…んっ……」
「…あ…、き、気ぃついたか?良かった…。気分は?もう、大丈夫か?」
緊張から、声が少々上擦った。
「…えっ?…なに?…ここは…?…何なの?…私…どうして…?あ、あなたは?…」
当たり前やけど、テンパってんな…。
「あ、俺、翔太って言うんや。ここは、俺のアパート。俺、宅配屋やってんねん」
名前や仕事を明かすことで、安心感を与える。
「ビックリさせてごめんな?けど、空き地で倒れてたんやで?君」
「…え、空き地で…?私が…?」
「そうや。たまたま配達で通り掛かって、救急車呼ぼうとしたら、君が『救急車はやめて!』って言うから」
「…え?…そんなことを?…」
「そう。あんなところで何してたん?何で倒れたんや?なんか病気か?」
「…ううん…。ハルちゃんに…あ、猫にミルクを…」
「…猫?」
「そう…猫。でも…どうして倒れたりしたのか分かんない…。病気じゃないのに…」
「…もしかして、猫アレルギーちゃう?」
「ううん!違う!…ママはアレルギーだけど…。でも…でも私は、今までずっとハルちゃんのお世話してきたけど、こんなこと無かったんだもん!」
「…そうか。ま、どっちにしても無事で良かった」
「…あ、あの…助けて下さって、ありがとうございました。私、帰ります。このお礼はきっといつか…」
「…あぁ、礼なんかええよ。それより、気ぃつけて帰りや?」
「はい。もう、大丈夫です。ありがとうございました」
少女が布団から立ち上がろうとしたその時。
フラッ……!
「きゃっっ!!」
膝から崩れる。
早くも…効果が顕れた。
「…あ…、き、気ぃついたか?良かった…。気分は?もう、大丈夫か?」
緊張から、声が少々上擦った。
「…えっ?…なに?…ここは…?…何なの?…私…どうして…?あ、あなたは?…」
当たり前やけど、テンパってんな…。
「あ、俺、翔太って言うんや。ここは、俺のアパート。俺、宅配屋やってんねん」
名前や仕事を明かすことで、安心感を与える。
「ビックリさせてごめんな?けど、空き地で倒れてたんやで?君」
「…え、空き地で…?私が…?」
「そうや。たまたま配達で通り掛かって、救急車呼ぼうとしたら、君が『救急車はやめて!』って言うから」
「…え?…そんなことを?…」
「そう。あんなところで何してたん?何で倒れたんや?なんか病気か?」
「…ううん…。ハルちゃんに…あ、猫にミルクを…」
「…猫?」
「そう…猫。でも…どうして倒れたりしたのか分かんない…。病気じゃないのに…」
「…もしかして、猫アレルギーちゃう?」
「ううん!違う!…ママはアレルギーだけど…。でも…でも私は、今までずっとハルちゃんのお世話してきたけど、こんなこと無かったんだもん!」
「…そうか。ま、どっちにしても無事で良かった」
「…あ、あの…助けて下さって、ありがとうございました。私、帰ります。このお礼はきっといつか…」
「…あぁ、礼なんかええよ。それより、気ぃつけて帰りや?」
「はい。もう、大丈夫です。ありがとうございました」
少女が布団から立ち上がろうとしたその時。
フラッ……!
「きゃっっ!!」
膝から崩れる。
早くも…効果が顕れた。