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放課後の狩猟者
第1章 # 紗菜 [高1]
「…あの…私…」

 声が震えている。

「ん?…どないしたん?痛いんか?」

「…い、いえ…そうじゃなくて…」

「気分が悪いんか?」

 頬を紅らめ、キュッと唇を固く結んで、首を横に振る。

「どないしたん?」

「…私…なんか…変なの…」

「変って…気持ち悪いんか?…」

「……っ……」

 もうそれ以上言葉にならず、ただ、顔を紅潮させて俺を熱く見つめていた。
 
 …興奮してきたな…。

 心と身体は裏腹なものなんや。
 
「変って、もしかして、身体が火照ってるんか?」

 言葉なく、ゆっくりと瞬きで応えた瞳は、涙で潤み、熱く俺を見つめていた。

「やっぱり、そうか。でも良かった。それ、治ってきてる証拠や。よっしゃ。ちゃんと治したるからな?ここに溜まってる毒素を出してスッキリしような?」

 コクりと頷く紗菜。

 ほんまに…

 クソっ腹立つほど…

 最強に…


 可愛い…。
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