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放課後の狩猟者
第3章 # 亜湖&梨湖 [高1]
「さっさと乗らんかいっ!」
「きゃっー!」
「やだっ!やめてよっ!」
家電量販店の駐車場。
小雨が降っていた。
双子達の腕を掴んで、少々乱暴にワゴンの後部席に押し込む。
「…これ、パトカーじゃないじゃん?…」
冷静な亜湖。
「…ほんとだ。…何で?何でパトカーじゃないの?おじさん、ほんとにお巡りさん…ですか?」
梨湖も車内をキョロキョロと見回し、オドオドしながら言った。
「…この車は覆面や。パトカーやと、みんな警戒するやろ?」
軽ワゴン車の覆面パトやて…?…フフッ…めっちゃ笑える…。どこにあんねん、そんなもん。
ルームミラー越しに、亜湖の鋭い視線が刺さる。
ヤバッ…もしかして…バレてもうた?…
「…ふぅーん。…で?私達これからどうなるんですか?やっぱ警察連れてかれるの?」
セーフ。気付いてへん。
「…え?私達、タイホされちゃうの?ケイムショ入るの?やだよぉそんなの!パパとママに怒られちゃう…。…グスッ…」
梨湖の目尻が濡れている。
俺はエンジンをかけ、ワイパーを作動させた。
少し窓を開けると、タバコをポケットから取り出し、ポンと一振り。飛び出した一本のタバコを加える。
沈黙の中、ワイパーの音とほぼ同じリズムで、梨湖の嗚咽が聞こえる。
タバコに火をつけ、深く息を吸い込み、ゆっくりと鼻から煙を吐き出すと、ルームミラーに映る二人を見た。
泣きじゃくる梨湖の肩を抱いてさすりながら、さすがの亜湖も不安そうに俯いている。
俺は本題を切り出した。
「きゃっー!」
「やだっ!やめてよっ!」
家電量販店の駐車場。
小雨が降っていた。
双子達の腕を掴んで、少々乱暴にワゴンの後部席に押し込む。
「…これ、パトカーじゃないじゃん?…」
冷静な亜湖。
「…ほんとだ。…何で?何でパトカーじゃないの?おじさん、ほんとにお巡りさん…ですか?」
梨湖も車内をキョロキョロと見回し、オドオドしながら言った。
「…この車は覆面や。パトカーやと、みんな警戒するやろ?」
軽ワゴン車の覆面パトやて…?…フフッ…めっちゃ笑える…。どこにあんねん、そんなもん。
ルームミラー越しに、亜湖の鋭い視線が刺さる。
ヤバッ…もしかして…バレてもうた?…
「…ふぅーん。…で?私達これからどうなるんですか?やっぱ警察連れてかれるの?」
セーフ。気付いてへん。
「…え?私達、タイホされちゃうの?ケイムショ入るの?やだよぉそんなの!パパとママに怒られちゃう…。…グスッ…」
梨湖の目尻が濡れている。
俺はエンジンをかけ、ワイパーを作動させた。
少し窓を開けると、タバコをポケットから取り出し、ポンと一振り。飛び出した一本のタバコを加える。
沈黙の中、ワイパーの音とほぼ同じリズムで、梨湖の嗚咽が聞こえる。
タバコに火をつけ、深く息を吸い込み、ゆっくりと鼻から煙を吐き出すと、ルームミラーに映る二人を見た。
泣きじゃくる梨湖の肩を抱いてさすりながら、さすがの亜湖も不安そうに俯いている。
俺は本題を切り出した。