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放課後の狩猟者
第3章 # 亜湖&梨湖 [高1]
「ん~、身体の相性がなぁ…問題やねん…」
 
 胡座をかき、腕組みをして、考え込むような振りで、如何にも意味深な雰囲気を醸し出してやると、すぐに亜湖が反応し、続いて梨湖も。

「身体?」

「相性?何、それ?」

 何のことか分かってへんな。当たり前か。

「うん。君らの彼氏は将来、真剣に、君らのどっちかと結婚したいらしいねんけどな?その条件には、身体の相性が合う方を選びたいんやて。ま、平たく言うたら、セックスが上手い方や。
 君らまだ経験が浅いから、彼氏はまだ物足りんらしいねん。二人には悪いけど、今は、その試験段階らしいで?高校生のガキのクセに、クソ生意気なこと考えるよるで、ほんま」

 勿論、彼氏がそんな馬鹿げたことを言う筈はない。

「な、なにそれ。勝手にそんなこと決められたくないからっ!」

 珍しく梨湖が先に反論して、眉間にシワを寄せた。

 まぁ、こんなアホ過ぎる話を大人しく最後まで聞いただけでも誉めたろ。

「そ、そうよ!私達まだ十六歳になったばっかだよ!大学や就職…、まだまだこれからなんだよっ!セックスが上手い方を選ぶ?冗談でしょ?!バカにしないでよ!」

 亜湖も、理不尽で身勝手な彼氏に不満爆発。

「君ら、ほんまにアホやなぁ。よう考えてみ?彼氏は、あの『株式会社 野島ジャパンテクノロジー』の御曹司。世界にも通用する大企業や。大学もええけど、大企業の将来のCEOに永久就職って言う手もありちゃうか?」

 あれ?俺、矛盾してる?さっきは『ゲス男なんぞやめとけ!』的な発言しといて…。

「……」「……」

「二人とも、彼氏のこと、嫌いになったんか?それとも自分を磨いて、彼氏を自分だけのものにするか?」

 後者寄りに促そうとしてんの、バレバレか?…


 
 沈黙が続き、先に口を開いたのは亜湖だった。

「…やっぱ…彼と別れたくない!」

「ダメ、亜湖!准一君は、梨湖の彼氏なの!」


 火がついた。


「よっしゃ。そしたら、これから花嫁修行や!これは健全な"性活"をすることにも繋がる。一石二鳥や」

 ん?何のこっちゃ。

「花嫁修行?」「花嫁修行?」

 亜湖は右に、梨湖は左に小首を傾げた。



 ほんま…クソ可愛い…。
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