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放課後の狩猟者
第3章 # 亜湖&梨湖 [高1]
 パンツを脱をいだ二人は、太ももをピッタリと閉じ合わせてペタンと座り、スカートの裾を引っ張って隠そうとしていた。

 この期に及んで、初娘ぶっても茶番にしか見えない。

「ほら、隠してどないすんねん。チェックできへんやないか。ちゃんとおまんこが見えるように、さっきみたきに座れ」

 二人は横目でお互いに合図すると、膝を立ててゆっくりとM字に開いた。

 
 ん?!

 無い…

 毛…


 パイパンやないかい!


 パンツの透け感からして、そうかもしれないとは思ったが…。

 それにしても、見事なツルツル。

「ほぇ~!二人とも、おケケどないしたん?家に忘れて来たんか?ハハハッ!」

 ジョークの寒さに、二人は凍りついていた。

「いやぁー、すまん。二人とも、めっちゃ可愛いまんこやで?子供みたいや。なに?彼氏に剃れって言われたんか?」

 頬を染めた二人は、同時にコクり…と頷いた。

「ははぁーん、さては君らの彼氏、変態か?」

「マジ酷いっ!変態なんかじゃないもん!」

 亜湖が牙をむく。

「そうだよ!准一君は、この方が清潔だって言ったし!」

 梨湖も応戦してきた。

 本来、二人は恋敵であるはずなのに、俺と言う新たな敵に、二人でタッグを組もうと言う腹か。

「アホか。何が清潔やねん。ココの毛はな?女の子の大事なトコロにばい菌が入らんように守ってくれてんねん。パイパンなんかにしたら、かえって不潔になんの分からへんか?ほんま、アホやで」

「…」「…」

 すっかり消沈した二人の顔を見て、俺は自分の言動を心底悔いた。

 何で説教してんねん…。アホは俺や…ほんま…。

「あ、ちゃうちゃう。そう言う意味ちゃうねん。ごめん、ごめん。気ぃ悪ぅせんときや?モジャモジャより、ずっときれいや。それに、その方がよう見えるし、男はそそられる…ハハ…」

 媚びるつもりはなかった。結果、媚びてしまった自分が、この上なく滑稽で情けなく、また心底悔いた。


「…ほんと?…」

 迷子の仔犬のように潤んだ目の梨湖。

 すると亜湖が、上目使いで…

「…じゃぁ、お巡りさんは?…コレ…好き?…」

「…え?…あぁ。もちろん好きやで?」

「ウフッ…良かった…」

 ドキン…

 何これ。俺…どないしたん?…
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