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サイドストーリー8
第15章 素肌のままで
一緒に食器を買いに行って
一緒に雑貨を買いに行って
一緒にそれらを部屋に並べる。
一緒にスーパーの位置を確認して
一緒に買い物をする。

結婚したわけでもないのに、同棲って不思議な感じ。

休みが終わって、今日から三浦さんが出社する時
朝ごはんを作って、玄関までお見送りに行く。

「今日ははよ帰ってくるから」
「でもお休み 明けだから。無理しないで」
「これから先、ずっとはよ帰られへんかもしれんし今日ははよ帰ってくるわ」
「分かりました」

「私も落ち着いたら派遣に登録するので」
「急がんでええよ」

「あんま無理すんなよ」

「え・・・」
「ただでさえ環境ががらりと変わったんやし。
真美ちゃん一人ぐらい俺、養えるから。でも結婚してへんのにそれはイヤなんやろ?」
引っ越してきた日の折半にしましょうと言った私の言葉を笑った。

「イヤ・・・です」
「うん。ちゃんと分かっとぉ。でも急がんでえぇ」
「はい」

「真美ちゃんの事は俺が守るから。安心して」

朝から・・・
朝からこのオトコは玄関で恥ずかしげもなくそんな事を言う。
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