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【R-34】
第5章 知られた秘密
「どう言うこと?」

「あの……だから、協力して……欲しくて」


「何を?真奈のお願いならなんだって聞くって。だから、言って?」


誠実で優しい夫に挿入もせずただ玩具で攻めて欲しいと、一体誰が言えるのか。

呆れるに決まっている。


感極まって真奈の目から滴が溢れる。



「……ごめんなさい。やっぱり言えない。こんなこと……あなたに頼むなんて……」

「そんなの言ってみなきゃ分からないだろ?ちゃんと言うこと聞く。君の頼みなんだから、ね?だから言って?」



諭すように彼が言う。



それに渋々真奈は答えた。


「……絶対に、呆れたり嫌いにならないでね?」

「分かってるって。大丈夫だから」


抱き寄せてそっと頬にキスをする圭吾。


それで渋々、重たく口を開いた。

「あの……実は、圭吾さんにお願いしたくて。私一人じゃ……」



また先程の繰り返しではあったが、圭吾は急かすこともなく静かに待っていた。
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