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溢れる好きと君へのキス
第2章 **

片山が酒に酔うととにかく話が止まらなくなるのは初めて飲み会をした時からよくわかっている。彼女が入社してから自分の教育係だった上司が彼女を教えるということでその大先輩から「面倒見てやってな」と言われていた。
その彼女が自分のアシスタントに付くとは思ってもいなかったが。その時から無意識のうちに意識していたのだろう。

「松野さん!よろしくお願いします!」
と笑顔を向けてきた5ヶ月前、守りたい、愛おしいという感情が心をあたためて離さなかった。部下を好きになってしまうなんていけないと思い、同期で高校時代から仲のいい上原に相談した。
「いいじゃない!協力するわ!」といい、片山が俺を意識するようにちょっかいをかけているが全く効果はないしむしろ勘違いさせているだろう。

俺には無理だ、と諦めてしばらく気持ちを忘れていたが、今朝ぐったりと泣きはらした目の彼女を見たとき一気に気持ちがこみ上げた。思わず撫でてやりたくなったが気持ちを抑える。

「今日の帰り奢るから飲むにいこう」などと思わず口に出してしまったはいいものの、今まで受け身の恋愛ばかりで告白されたら付き合って、相手が勝手に離れていく恋をしていたからどうすればいいのかわからない。外回りの最中、必死で考えてやっとここまで辿りついたのだ。




「はああん、もうむり…」

目の前の片山を見るともうクテクテに酔っ払っている。片山の話によると酔っていても意識はあるのだが言葉が止まらないだけで次の日に記憶が飛ぶこともないらしい。たまに酔っていても急にさめるがまたすぐにフラフラする。初めて出会ったその飲み会で得た情報だ。
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