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未来なんていらない
第4章 4
『だいたいさあ、美羽は自分のことわかってなさすぎるんだよね』

パスタをくるくると巻きながらお説教モードに入る沙希

ちょっと怒った顔もかわいいわ




沙希とは同期の中で一番仲がいい

小柄でかわいい女の子って感じの沙希だけど、さっぱりした性格で
もちろんてきぱき仕事もできる

総務と企画で部署は違うけど
私が会社でランチできるときは一緒だし
遊びに行ったり飲みに行ったりもする

お互いに言いたいことは言い合えるいい関係だ




『どれだけ美羽に熱い視線をおくっていることか・・・
 美羽にぶすぎなんだよ』

とりあえずだまって沙希のいうことをきく

そのほうが身のためだ

沙希は私と違ってそういう情報に敏感だ

だけど私のことに関してはおおげさにいってるとしかおもえないんだよなあ



『いやいや、私全然、だよ?
 またフラれたし』

苦笑いしながらいうと

沙希はぴたっと話すをやめて一瞬きょとんとした顔して

それから盛大にため息をついた

『はあ。これだもんね・・・
 ってかさ、それも大事な話じゃん?
 もっとはやくにいいいなさいよねっ!』

『あ~・・・ごめんね』



水上尊のせいできれいさっぱり忘れてました、なんて
口が裂けても言えない・・・


『また今度ちゃんとはなしきくからね』
そう釘を刺されて沙希とお店をでた


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