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未来なんていらない
第4章 4
私のほうがあわてて沙希をなだめる

両手で口をおおったまま固まっている沙希

ほらあ・・・
こうなるよね・・・

『いや、ただの冗談だからね』

なんとなくフォローをいれてみる

『あっちがからかってるだけ』

ずっと目を丸くしている沙希

『たべよ?お昼休み終わっちゃう』
あきらめて促してみる

『そっかあ・・・』

『え?なに?』

『いや、水上尊の本命は美羽だったのかあ
 どおりでなびかないわけだわ
 でも、美羽ならしょうがないかなあ・・・』

なんだか一人で納得している沙希

『沙希なにいってるの?』

『あ、こっちの話
 水上尊はまた高嶺の花に手を出したねぇ・・・』

『はい?もうそんなお世辞はいいから』

苦笑しながらパスタを口に運ぶ

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