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未来なんていらない
第6章 6
一昨日

一緒だったんだよね・・・



ふと思い出して

顔がカッとなる


あわててちらりと横をさぐるが

気づかれずにすんだみたい




なんだな

名古屋でのことは触れてはいけない気がして

お礼を言いたいのに言えずにいた





私と水上尊とはただの同僚



だよね?



細身のスーツをびしっときこなして

ちょっと茶色いサラサラの髪

身長はヒールはいた私が見上げるんだから180cm以上だよね

整った顔立ち

切れ長の瞳が印象的だ



これで仕事ができるとなれば

たしかにみんなほっとかないよね~



スマホをいじるアイツをこっそり観察


『さっきからチラチラ、そんなに俺が好き?』

急に笑顔でこっちをふりかえる

『ちがっ!!』


そんな笑顔って反則・・・・でしょ


ドキドキ焦ってる私をみて

いつものニヤニヤ顔


なにやらゴキゲンそうですねーっ




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