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未来なんていらない
第6章 6
通りに出るとやっぱりちょっと寒い
『どっち?』
『え?』
『どっちで帰りたい?』
あー
『寒いから電車の方がいいでしょ?』
そういって駅に向かおうとすると
くんって腕が引っ張られて前に進めない
『ちょっと~』
『俺に遠慮しないで、自分のやりたいこといえよ』
真顔でじっとみつめられる
『だって寒いでしょ?』
『このくらいへーきだけど?』
その瞳はなんでも見透かされそうでこわいよ
『じゃあ歩いて帰りたいデス』
『よく言えました~』
笑顔で頭を撫でて
その手はそのまま私の手に絡まる
『子供扱いしないでよ』
わざとすねてみるけど
ほんとはすごく嬉しかった
寒いのにわざわざ歩いて帰りたいなんてバカなことを
嬉しそうに一緒にやってくれて
嬉しかったんだ
『どっち?』
『え?』
『どっちで帰りたい?』
あー
『寒いから電車の方がいいでしょ?』
そういって駅に向かおうとすると
くんって腕が引っ張られて前に進めない
『ちょっと~』
『俺に遠慮しないで、自分のやりたいこといえよ』
真顔でじっとみつめられる
『だって寒いでしょ?』
『このくらいへーきだけど?』
その瞳はなんでも見透かされそうでこわいよ
『じゃあ歩いて帰りたいデス』
『よく言えました~』
笑顔で頭を撫でて
その手はそのまま私の手に絡まる
『子供扱いしないでよ』
わざとすねてみるけど
ほんとはすごく嬉しかった
寒いのにわざわざ歩いて帰りたいなんてバカなことを
嬉しそうに一緒にやってくれて
嬉しかったんだ