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キミの体温 ボクの吐息
第4章 の
午前2時。
先週と同じぐらいに白石が眠くなって
そろそろ帰ると言いだした。

「1人で眠れる?」

よこしまな考えは一切なくて
ただ心配でそう聞いてみる。
1人で泣き明かす夜だけにはさせたくない。

「大丈夫」

苦笑いの後、少しだけスッキリした顔で言うから

「土曜日か日曜日、どっちかデートしないか?」
考えるより先に言葉が口から出ていた。

「デート?」
「あ、デートって響きが抵抗あるなら、同僚と出かけるでも良い」
「・・・・」

「とにかく、少し気分転換に出かけないか?」
「私、本当にまだ彼の事が整理できてなくて」

申し訳なさそうにうつむいた。

「分かってる。急に忘れろって言ってる訳じゃないし
言える立場じゃない事も分かってる」
「・・・」

「だから、一緒に気分転換に出かける、って程度でいい」
「・・・明日は用事があるの」
「うん」

「だから、日曜日なら」
「OK。月曜日の朝一に大阪で会議があるから
日曜日は夜に大阪に移動しなきゃいけないんだ。
それまでになるけどいいかな?」
「うん」

「日曜の朝迎えに行くよ。
白石の家の近所まで迎えに行くから、場所を覚えるためにも今日は送らせて」

少し、必死だったかもしれない。
そんな俺の様子を見て、可笑しそうに笑った白石は小さくうなづいた。
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