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キミの体温 ボクの吐息
第3章 り
「どこに行きたい?」
タクシーに乗り込む寸前に、必要以上に白石をじっと見つめて
その視線に白石も視線を合わせた。
「どこにでも―――」
「―――っ」
「って言いたいとこだけど。ごめん。
ここまで来てもまだ心整理はなにもついてないの」
「うん」
気の利いたセリフでも言えればいいのに。
「この前のお店がいいな」
「了解」
一瞬よぎったエロティックな雰囲気は
寒い風にふっと吹き消されて
白石が見つめていた星に消えた。
ココに来てくれただけでいい。
ココに来ないで家で一人で泣いていたかと思うとやりきれない。
その時に俺を選んでくれただけでいい。
今はそれだけでいい・・・
タクシーに乗り込む寸前に、必要以上に白石をじっと見つめて
その視線に白石も視線を合わせた。
「どこにでも―――」
「―――っ」
「って言いたいとこだけど。ごめん。
ここまで来てもまだ心整理はなにもついてないの」
「うん」
気の利いたセリフでも言えればいいのに。
「この前のお店がいいな」
「了解」
一瞬よぎったエロティックな雰囲気は
寒い風にふっと吹き消されて
白石が見つめていた星に消えた。
ココに来てくれただけでいい。
ココに来ないで家で一人で泣いていたかと思うとやりきれない。
その時に俺を選んでくれただけでいい。
今はそれだけでいい・・・