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キミの体温 ボクの吐息
第6章 離
話しているうちにセッティングしてくれた料理は
部屋に丸いテーブルを持ち込んで
真っ白なテーブルクロスまでかけてくれた。

「素敵ね」
「加賀に感謝だな」

俺は白石の肩を抱き寄せて2人で笑った。

「俺と付き合うと決心してくれてありがとう」
「ううん。私こそ。好きになってくれてありがとう」

初めて抱き合ったその瞬間
彼女の体温がゆっくりと伝わってきた。

少し顔を離してゆっくりとキスをする。

舌先で唇を刺激すれば柔らかいその唇がゆっくりと開く。

それは俺が白石の心の中に入るのを許してくれた様で嬉しくなる。

「愛してるよ」

心の底から出た自然な言葉ごと舌先に乗せて
白石の口の中に送り込んだ。

彼女の口の中でこの言葉が溶けて
体内に沁み込めばいいのに。

角度を変えて何度も何度もキスをする。
始めは硬かった彼女の背筋が
そのたびに俺にもたれかかってきて
俺は表現できない満足感に満たされた。

ゆっくりと身体を離して顔を覗き込むと
白石は今まで見たことのないような瞳で俺を見つめていた。
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