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キミの体温 ボクの吐息
第6章 離
「私は何のプレゼントも用意してないの」
「大丈夫」
「実は、昨日までココにくるか悩んでいたから・・・」

そっと後ろから彼女を抱きしめた。

「来てくれてありがとう。
プレゼントはもうもらってるよ。洋子自身が俺への1番嬉しいプレゼントだ」
「そんな」
「今日来てくれなければ何も始まらない。ありがとう」

俺は後ろからきつく洋子を抱きしめた。

「その代わり、俺は死ぬまで洋子を求め続けるよ。
これから先、一生分の洋子を頂戴」

そう言いながら俺は洋子に深く濃厚なキスをした。

「さ。料理を食べよう、加賀に感謝して」

俺たちはくすくす笑いながら
加賀に感謝して、美味しいフレンチを食べた。

この瞬間、この部屋で2人で美味しいものを食べて
美味しいワインを飲んで
それだけで幸せだ。

今までクリスマスなんて友人とパーティをするだけのイベントだった。

それが洋子が隣にいるだけでそれは特別な夜になって
今までの「イベント」から「特別な日」に様変わりする。

好きな女の子に愛を告げて
そしてそれを受け入れてもらって
2人でそれを確かめ合う。

クリスマスってなんて素敵な日なんだろう。

俺は初めてこの日を特別な日だと思った。


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