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快楽の果てにあるもの
第10章 束の間の時は

旦那からの意外な言葉に一瞬戸惑った。
意外過ぎる。
どう答えていいのか。
旦那も自分で言った言葉に恥ずかしそうに目線をそらした。

「ねぇ、それって、寝取られの事?もしかしてあなた、寝取られの性癖なんじゃないの?」

 ・・・・・。

『そうなのかな。ただ、お前が店に出るようになって、度々俺も出入りしてると、
 もしかしてこの客といい関係になるんじゃないか、とか。常連ともう関係を持ったんじゃないかなとか…………。そんな妄想をするようになったんだ。』
 
「そうなんだ。それで、私が店を始めるようになってから夜の方も変わったもんね。」

以前も夫婦仲は悪い方じゃなかった。
俗にいううアラフィフ?のカップルさんから聞くよりは、
夜の営みといううか、セックスは週に二、三度はあった。
それなのに?なぜ?私が旦那以外の人と、と思うでしょう。
それは物足りなさからだったかと・・・・・。
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