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快楽の果てにあるもの
第10章 束の間の時は

旦那といわゆる普通のセックス。
ほとんど旦那が欲情して・・・。まあ、よくあるパターン。
私はそんなセックスに不満があった。
寝室のクローゼットの奥には密かに隠しておいてる玩具。
ローター、バイブ、etc・・・。
セックスした次の日の朝、誰もいなくなってからの自慰行為。
セックスよりもオーガムズを味わえた。
勿論、旦那は知らない。
一人で自慰行為をするのに物足りなさを感じる時は、SNSで知り合いになったオナトモと動画通話でリアルな自慰行為をしていた。
それでもなお私の身体は満足をしていなかった。
ちょうどその時彼との出会いが私を本当の私に気づかせてくれたのだった。

「ねえ、あなた。もしよ、もし私が他の誰かと体の関係があったとしたら?」

チラッ、旦那の表情が一瞬変わった。
慌てて、私もすぐ取り繕う。

「もしかしてよ、もしかしての話。」

胸がドキドキした。

『ん?あったのか?え?やっぱりやったのか、どこの誰だ。客か?俺も知ってるやつか?』

旦那の表情が一変した。
しまった、せっかく上手くいってたのに。
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