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愛しい記憶
第8章 記憶



「何って……入学式あとの…」






入学式。



隣に座った悠人。


なんて楽しそうなんだろう。



そんなことを思った記憶がまた断片的に甦っては消える。






「はっきり言えよっ……」



「だから…川の…」




事故の───





悠人の口元を見ながら、この前バスから見た川の光景が浮かんだ。




水面が…



違う。


あの日は嵐で…



だから……



だからこそ…“俺ら”は……





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