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愛しい記憶
第8章 記憶



涙をいっぱいに溜めた彼女は、徐々に透けて消えていく。





「愛してるっ……」



「友也……」



「愛してる……っ」





例え、許されないと分かっていても…──





微笑んだ彼女。




そして…




「わたしも……」






そういって、ゆっくりと俺に口づける。





「──────っ…」




ふわりと……空気が弾けた





確かに彼女がいたその場の空気を掴んで、俺は床に崩れ落ちた。




ああ…




消えてしまった……




愛しい俺のマミ…───




いや


















「姉ちゃんっ……」












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