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愛しい記憶
第10章 愛堕(回顧)

片手で口元を押さえ、もう一方の手で俺の頭に触れる。


気持ちよさそうに、声を上げる姉ちゃんを下から見上げてた俺は、少し歯を立ててそこに新たな刺激を与えた。



「あぁぁっ…」



大きく腰をうねらせた姉ちゃんが天井を仰ぐ。



卑猥な音と、姉ちゃんの喘ぎ声が部屋に充満している。




「あっ……んっぁっ…!」





顔が見えない……



それがもどかしくて、そこから顔を離した俺は、立ち上がって姉ちゃんを再び抱き締めた。




はぁはぁと、肩を大きく上下させている。



「……気持ちよかった?」



「う……んっ……」




その返事だけで、ゾクゾクと身体が粟立つ。



「もう挿れたい…」



「っ…───」



「姉ちゃんのナカに…」




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