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第11章 穢れ（回顧）

屈託のない笑顔。


それがまばゆい。



「だから……私と友也も……古代エジプトに生まれてたらって…」


「…………」



あ、と声を上げた姉ちゃんに、首を傾げる。




「もしかしたら…前世がそうだったのかもね…？」



「─────…」



目を瞑って、よく知りもしない古代エジプト時代に想いを馳せる。


きょうだいで結婚することが許された時代と文化…



それは、俺たちにとってなんて幸せな世界なんだろうか。