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愛しい記憶
第4章 キャンパスライフ
「そんなこと言った後にあれなんだけど……」
「……なに」
あまりいい予感はしなかった。
話す間が、いいことを言う時の間じゃない。
「今日実は教育学部の子と、合コンがあってさ……」
「………」
「1人足りなくて……」
そう言うことか。
言いたいこと、分かるだろ?と言葉を続けた悠人は、俺の前で手を合わせて頭を下げた。
「友也頼むっ……」
「俺……あんまそういうの…」
顔を上げた悠人は、切羽詰まった表情でさらに俺に迫る。
「金は払うから……っ」
「いや、それはなんか悪りぃし…」
「そんなことねぇから!! 友也いるだけで女の子のテンションだだ上がりするからさっ…!」
あまりの迫力に圧倒された俺は、なんでだよ、と突っ込むことすらままならない。