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愛しい記憶
第4章 キャンパスライフ
「その子、友也のこと狙ってるよ」
「マミっ……」
「めんどくさいなら、合コンなんて行かなきゃいいのに…」
「お前なんでっ……」
慌てる俺に構わず、マミは後ろに腕を組んで俺のことを見ている。
そして、その足先を見て、やはり透けているのを確認した。
「楓ちゃん……かわいそうじゃん」
首を傾げたマミは、切ない表情を見せる。
「ここ男子トイレなんだけどっ……」
「そんなの、幽霊の私に関係ないよ」
スーッと近付いたマミは、洗面台の前に立って鏡を見つめた。
「なんで……合コンなんて来たの?」
「…頼まれたからだよ……」