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愛しい記憶
第4章 キャンパスライフ
「はぁ……」
ワァッと言う声を背中で感じながら、溜め息をつく。
どうして行くなんて言ったんだろうか。
深く後悔しながら、トイレの扉を開けて誰もいないことを確認すると洗面台に手をついた。
少し口にした酒が体に回って、微かに熱を持たせている。
疲れた…
家に帰って早く寝たい。
「友也から見て、右から2番目の子」
「わっ……」
突然耳元で囁かれて焦った俺は、洗面台に背を向けて振り返った。
真顔で佇むショートカットの女。
服装は変わらず緩いTシャツにタオル地のショートパンツ。