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愛しい記憶
第6章 水
太陽の温かさを感じながら、目を覚ました。
未だカーテンの掛からない窓から、容赦なく光りが入り込む。
心地よい気怠さを感じながら、ハッとして俺は隣を見た。
透き通る背中。
耳を澄ませばスー…と寝息が聞こえる。
消えていなかった…
それに安心して、そっと背後からマミを抱き締めて、その背中に口付けた。
「んっ……」
寝ぼけているのか、上がった声に胸の高鳴る。
顔を見たい。
どうにかして、自分とは逆の方に顔を向けているマミの肩に触れた時、呼び鈴が鳴った。