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穢れた白百合
第2章 第一話
「他人行儀はおしまいだ...」
ダブルサイズのベッドだけがある殺風景な部屋に入ると
西崎は強引な手で私の肩を寄せた。
「男に抱かれるのは初めてだろう?」
そう、骨張った手で頰を撫でる。
...気持ち悪い。
「…キスは嫌」
顔を近づけた西崎に無理を承知で言ったが、
しかしそれはかえって彼の嗜虐心を煽るだけだった。
逃げるように首を振っても、大きな手が捕まえて、唇を押し付けられた。
捻じ込まれた厚い舌が乱暴に口内を侵していく。
私は漏れそうになる吐息を飲み込みながら
必死に詩織のことを思い出さないようにした。
...最悪の気分だ。
いつの間に合鍵を作られるような隙を玲人に与えてしまった自分が許せなかった。
あの男の前で油断などしてはいけないと、昔から痛いほど知っていたのに。
西崎は慣れきった手つきでブラウスのボタンを外すと、下着越しに胸に触れた。
その手にはさっきまでの強さはなく
力を入れているのかすらわからないくらいに、やわく撫でる。
時折下着の上から敏感な部分を掠められるたびに
危うく声を出してしまいそうになる女の身体が嫌で
私は唇を噛み締めながら西崎の冷徹な視線から敢えて目をそらした。
ダブルサイズのベッドだけがある殺風景な部屋に入ると
西崎は強引な手で私の肩を寄せた。
「男に抱かれるのは初めてだろう?」
そう、骨張った手で頰を撫でる。
...気持ち悪い。
「…キスは嫌」
顔を近づけた西崎に無理を承知で言ったが、
しかしそれはかえって彼の嗜虐心を煽るだけだった。
逃げるように首を振っても、大きな手が捕まえて、唇を押し付けられた。
捻じ込まれた厚い舌が乱暴に口内を侵していく。
私は漏れそうになる吐息を飲み込みながら
必死に詩織のことを思い出さないようにした。
...最悪の気分だ。
いつの間に合鍵を作られるような隙を玲人に与えてしまった自分が許せなかった。
あの男の前で油断などしてはいけないと、昔から痛いほど知っていたのに。
西崎は慣れきった手つきでブラウスのボタンを外すと、下着越しに胸に触れた。
その手にはさっきまでの強さはなく
力を入れているのかすらわからないくらいに、やわく撫でる。
時折下着の上から敏感な部分を掠められるたびに
危うく声を出してしまいそうになる女の身体が嫌で
私は唇を噛み締めながら西崎の冷徹な視線から敢えて目をそらした。