この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
穢れた白百合
第2章 第一話
「売られた...?」
「わかるでしょう?彼は私にあなたの体を好きにする権利を売ったんですよ」
「...ふざけないでください。なにかしたら叫びますよ」
あまりにも唐突なことにどうしたら良いかわからなくて、
震えそうになる声を平静に保ちながら、西崎を睨めつける。
「残念ながら、ここは『そういう店』なんですよ。
もっとも逃げるのはあなたの自由ですが...玲人はあなた方の家の合鍵を持っています
...私としては詩織さんの方でも構いませんからね」
その名前を聞いて、私は瞬間的に感じた驚愕と怒りを隠すことを忘れてしまった。
ああ、この感じは前にも体感したことがある。
もはや逃げ場などない...いかにもあの玲人らしいやり口だ。
人の弱みにつけこんで...
「汚い…」
「わかったらついて来てください。二階に個室があるので」
それが何を意味しているのか、嫌なくらいわかる。
だけど同じことが詩織に起きるより、はるかにマシだと思った。
私は手の平に爪が刺さるほど握りしめながら、男について店の奥に向かった。
「わかるでしょう?彼は私にあなたの体を好きにする権利を売ったんですよ」
「...ふざけないでください。なにかしたら叫びますよ」
あまりにも唐突なことにどうしたら良いかわからなくて、
震えそうになる声を平静に保ちながら、西崎を睨めつける。
「残念ながら、ここは『そういう店』なんですよ。
もっとも逃げるのはあなたの自由ですが...玲人はあなた方の家の合鍵を持っています
...私としては詩織さんの方でも構いませんからね」
その名前を聞いて、私は瞬間的に感じた驚愕と怒りを隠すことを忘れてしまった。
ああ、この感じは前にも体感したことがある。
もはや逃げ場などない...いかにもあの玲人らしいやり口だ。
人の弱みにつけこんで...
「汚い…」
「わかったらついて来てください。二階に個室があるので」
それが何を意味しているのか、嫌なくらいわかる。
だけど同じことが詩織に起きるより、はるかにマシだと思った。
私は手の平に爪が刺さるほど握りしめながら、男について店の奥に向かった。