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穢れた白百合
第2章 第一話
「昨日は一番気に入ってた...ええとなんて言ったっけ」


「おいおい、名前くらい覚えてやれよ」


「とにかくあの子も今ひとつ盛り上がらなくて、そのまま別れてきた」


「勿体ない。俺にかしてくれればいいものを」


「お前にやらせたらとんだ発情期のメス猫になって帰ってくるのがオチだろ」


「人聞きが悪いな。俺だって自分から腰振ってくるようなやつには興味ない

...あいつだけじゃもの足りないしな」


「あいつって、妹?…あそこまで頭飛んじゃってるような子と一回くらい寝てみたいな」



その玲人の言葉に、澪は少し思案してから言った。



「...かしてやろうか?ただし、調教しがいがある女を俺に紹介する条件で」


「...調教しがいがある女...ああ、1人心当たりがある」




そうして、2人は不敵な含み笑いをした。




これこそが、あの忌まわしい事件の発端だったのである。




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